イベント報告レポート 株式会社東京堂 創業90周年記念イベント第2弾 MAGIQアーティフィシャルフラワーコンテストの表彰式が開催されました

2016年9月26日(月)JR四ツ谷駅近くスクワール麹町で、「MAGIQアーティフィシャルフラワーコンテスト」の表彰式が開催されました。 「アニバーサリー 〜想いを込めて〜」をテーマに、全国各地より届いた作品は400点を超えました。その中から、予選通過を果たしたアーティフィシャルフラワーならではの特徴や魅力を活かした個性溢れる70作品を選出、更に7名の審査員により厳正なる審査で選ばれた最優秀賞をはじめとする各賞を決定し、その栄誉を讃え表彰いたしました。 表彰式当日、会場にお集まりいただいたのは予選通過70名のうちの68名の皆さま。 遠方からご参加の方もおり、会場は大変賑やかな空気に包まれました。

会場入口

第一選考で選ばれた入賞者の皆さまには会場入口の受付で表賞状を授与致しました。

表彰式開始前の会場内

表彰式が始まるまでの間、皆さまがテーブルについて楽しくご歓談されてる様子です。これから最優秀賞を始めとする9つの賞に輝く作品が選ばれ発表されます。緊張しますね。

はじめに、株式会社 東京堂  代表取締役社長  鈴木 勝美より表彰式のご挨拶です

みなさま入賞おめでとうございます。
どれもレベルの高い作品で、初めの写真選考から時間がかかりました。皆さんのお気持ちが込められた作品が400点以上も集まり、感激しております。お蔭さまで私共の90周年記念の大変素晴らしいイベントとなりました。本日は遠方より表彰式にお集りいただき、ありがとうございました。

次に審査員長 ・公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会 理事長の河合 透氏からの ご挨拶です

株式会社東京堂の創業90周年おめでとうございます。本日、朝からお昼まで厳選なる審査をさせて頂きました。誰が受賞してもおかしくないほど、どの作品も素晴らしく、そのような中で、特にアーティフィシャルフラワーの将来性や特性を考え心を鬼にして選びました。

お待たせしました! いよいよ審査結果の発表です!まずは「東京堂賞」からです。

東京堂賞

フリュ(流れ) / 渡辺 ちさ 様

審査員・プレゼンター : 東京堂シニアデザイナー中里 利可

  • 寸評
  • 日頃から自分達デザイナーが作品を制作する際にはアーティフィシャルらしさ、アーティフィシャルらしいデザインを意識しています。そのような意味で渡辺様の作品はアーティフィシャルフラワーにしか出来ないデザインでストーリー性もあったので選びました。

  • イメージ
  • 「フリュ(流れ)」

    作品

    受賞者・渡辺 ちさ様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    全く受賞すると予想してなかったのでとても驚いてます。
    以前東京堂でアーティフィシャルグリーンの多肉植物を見て魅力的だと思い、ずっと眺めていたらこのデザインを思いつきました。もともと「ドット(水玉)」が好きだったので、作品にもドットを盛り込みました。(この日の渡辺様の服装もドット柄でした)

ベストフォト賞

秋色に染められて / 吉田 友香 様

審査員・プレゼンター : フォトグラファー 山本 正樹氏

  • 寸評
  • ベストフォト賞と言うことで、審査の際にたくさんの作品写真を見ました。その中で、吉田様の写真からインパクトを感じました。作品自体はそれほど大きいものではなかったのですが、写真にインパクトがあり光の使い方も良かったです。

  • イメージ
  • 「秋色に染められて」

    作品

    受賞者・吉田 友香様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    お花の経験は浅いのですが、写真で評価してもらえたのがとても嬉しいです。

アクセサリー部門 < 準優秀賞>

妖精のわすれもの / 中尾 恵里子 様

審査員・プレゼンター : MAGIQ ブランドアンバサダー 坪内 裕子氏

  • 寸評
  • アーティフィシャルフラワーを使用した作品では大変可能性のある分野だと思います。 プリザーブドフラワーより小さなアーティフィシャルを使い、小さくて可愛い作品でした。

  • イメージ
  • 「妖精のわすれもの」

    作品

    受賞者・中尾 恵里子様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    アーティフィシャルは大きな花と言うイメージが強いですが、この作品では小さくてかわいいものを使い、アクセサリーになるよう意識して制作しました。

アクセサリー部門 <優秀賞>

ヘッドアクセサリー / 新納 真理子 様

審査員・プレゼンター : MAGIQ ブランドアンバサダー 坪内 裕子氏

  • 寸評
  • とてもダイナミックな作品でした。是非、展示会場で受賞作品の現物を見ていただきたいと思います。
    軽くてつけ心地も良く、ディティールも良く、たくさんの種類のアーティフィシャルを使っているところが良かったです。

  • イメージ
  • 「ヘッドアクセサリー」

    作品

    受賞者・新納 真理子様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    「こんなヘッドドレスをかぶってもらえたらいいなぁ。」と言う思いで制作しました。ヘッドドレス表面の凹凸が出しにくく苦労しました。

ウェディングブーケ部門 < 準優秀賞>

沢山の幸せをバッグにつめて / 青島 康子 様

審査員・プレゼンター : MAGIQ ブランドアンバサダー 渡辺 俊治氏

  • 寸評
  • この作品を見て1番最初に感じたことは、バッグブーケの新しい発想だと言うところです。
    シルバーのベースで土台の色を抑えているので花色がとても目立ちます。縦長の形のバランスの良さなど、これまでのバッグブーケの固定観念を崩され良い刺激になりました。

  • イメージ
  • 「沢山の幸せをバッグにつめて」

    作品

    受賞者・青島 康子様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    レースのような繊細な雰囲気を出したいと思いました。
    このような賞をいただけるなんて思わなかったので、とても嬉しいです。

ウェディングブーケ部門 <優秀賞>

秋の雫 / 長谷川 典子 様

審査員・プレゼンター : MAGIQ ブランドアンバサダー 渡辺 俊治氏

  • 寸評
  • 今の季節にふさわしい色合い、落ち着いた印象であることに加え、良く見ると実に細かく花が配されています。作品の前に立つと難しいはずのバランスの良さが感じられるはずです。

  • イメージ
  • 「秋の雫」

    作品

    受賞者・青長谷川 典子様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    アーティフィシャルフラワーの作品には大胆なものが多いので、なるべく小さな花を使い繊細に仕上げ、小さな花でも華やかさは出したいと思いました。

ギフトアレンジ部門 <準優秀賞>

母へ 華麗にダンスを / 鴨志田 一恵 様

審査員・プレゼンター : Hanahiro フラワーアーティスト 細沼 光則氏

  • 寸評
  • 多種多様な作品が多かったので、作品に添えられたコメントも読ませていただきました。
    そしてアーティフィシャルフラワーをたくさん使用したもの、更にアーティフィシャルフラワーの可能性を感じさせる作品を選びました。

  • イメージ
  • 「母へ 華麗にダンスを」

    作品

    受賞者・鴨志田 一恵様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    母への想いを表現しました。ダンス用のドレスをイメージしながら、また母に踊って欲しいという想いを込めました。

ギフトアレンジ部門 <6優秀賞>

植彩(しょくさい) / 松井 達彦 様

審査員・プレゼンター : Hanahiro フラワーアーティスト 細沼 光則氏

  • 寸評
  • 作品の持つ丁寧さ、アーティフィシャルフラワーの持つ可能性を感じ選びました。

  • イメージ
  • 「植彩(しょくさい)」

    作品

    受賞者・松井 達彦様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    アーティフィシャルフラワーの可能性を考え、お祝いのギフトをイメージして制作しました。

さぁ、いよいよ栄えある最優秀賞の発表です!400点の応募作品のトップに輝くのはどの作品でしょうか?!

永遠の誓い / 新納 真理子 様

審査員・プレゼンター : MAGIQ ブランドアンバサダー 今野 政代氏

  • 寸評
  • アクセサリー部門・優秀賞とダブル受賞とのことで心よりお祝い申し上げます。
    選考にかなりの時間を費やしました。コードを使い丁寧に作られており、作者の迷いのない表現が力強さに繋がっていました。ベースがきちんとシンメトリーになっているところ、話題の多肉植物を使い、ここはアシンメトリーにしているなどとても動きが感じられる作品でした。作者の名前を伏せての選考でしたが、審査員一同の意見が一致した作品で、結果を知って審査した私達もとても驚きました。

  • イメージ01

    イメージ02

  • イメージ03

    受賞者・新納 真理子様からの受賞コメント

    ありがとうございます。
    とても驚いてます。実は作品の正面からは見えないのですが、土台のループの中に小さなカエルがいるので是非実物を見て欲しいです。作品の中に何か生き物をプラスしたかったんです。カエルの夫婦にガーデンクォーツ(天然石)を赤ちゃんに見たてて配してみました。

    アクセサリー部門・優秀賞と最優秀賞のダブル受賞に輝いた
    新納真理子様。2つの目録を手に大変嬉しそうでした。

「永遠の誓い」

  • 作品

  • 作品

    作品をご覧になられた皆さま、作者の新納さんがそっと忍ばせた 小さなカエルのファミリーに気づきましたか?

審査委員長・河合 透氏からコンテストの総評

受賞された皆様、おめでとうございます。
お一人お一人にお祝いの言葉を述べたい気持ちです。
審査の際には最後までどの作品も甲乙つけがたく、結果、たまたま新納さんのダブル受賞となりました。これからますますアーティフィシャルフラワーの可能性、多様性が考えられます。そしてそれに合わせて教材はどうしようか?と考えます。見栄えが良くてもテクニックがないといけないし、時代性(昨今の多肉植物人気に見るようなトレンド性)も大切だと感じました。東京堂さんでも来期は多肉植物を増やすそうなので、色々な情報をもとに、作品にトレンドも取り入れるようにして欲しいと思います。

表彰式を終えて…

表彰式を終えた皆さまは用意してた飲み物や軽食を召し上がりながら楽しくご歓談されていました。

表彰式にご来場いただいた皆さまありがとうございました

受賞された皆様、おめでとうございます。
今回のコンテストでは、ご参加の皆さまそれぞれが込めた想いを魅力的なデザインで表現、アーティフィシャルフラワーの特性をいかし、これからの可能性が感じられるような素晴らしい作品に出逢う機会となりました。
見事ダブル受賞された新納様の最優秀賞作品では、ウェディングブーケでありながら材料は花ではなく多肉植物などのアーティフィシャルグリーンをメインにした作品であったことからも、時代の流れやトレンド性を意識した表現ができるアーティフィシャルの可能性を感じさせるものでした。
応募総数400点を超える力作の中から入賞作品を選び、さらにそこから9点の優秀作品を選ばせていただきましたが、どの作品にもそれぞれに魅力があり審査するのは本当に大変でした。
そのような経験も含め、東京堂創業90周年と言う記念すべく年に多くの皆さまの素晴らしい作品を目にすることができたこと、そして入賞された皆さまとお会いできたことを心から嬉しく思います。
これからも創作意欲をかきたてるような商品提案や、皆さまの想いや表現のための主役となる美しいアーティフィシャルフラワーやグリーンをお届けできますよう努力して参ります。